公益社団法人 埼玉県手をつなぐ育成会

埼玉県手をつなぐ育成会

理事長ごあいさつ

ようこそ当法人ホームページにおいでくださり、ありがとうございます。
 私たちは、知的な障がいのある子どもや家族の生活がそれぞれの地域で、豊かで、安心して普通に暮らせる社会(共生社会)を目指して活動を続けています。
 「障害者虐待防止法の施行」(2012年10月施行)以来、サービス事業所では研修が繰り返し実施され、さらに当事者および関係団体が熱望していた「障害者差別解消法」も2016年4月より施行されました。
 ところが、それからわずか100日を経過した7月に、日本中を震撼させた凄惨な事件が知的障害者支援施設津久井やまゆり園で起きました。
 六十余年にわたる育成会活動そのものを否定するかのような、歪んだ価値観を持つたった一人の犯行でした。とはいえ、その背後に潜む社会の優生思想に私たちはどう対峙すべきなのでしょうか?
 どのような障がいがあっても、その一人ひとりがかけがえのない命であることを受けとめ受け容れ、共にいきていく共生社会構築への啓発は、私たち育成会こそが、今最も力を入れて取り組むべき活動であるはずです。残念ながら全国的に様々な要因によって育成会の会員減少が進行していますが、育成会でなければ、育成会だからやらねばならないことが山積している中で、私たち自身でさえ、どこか人任せ人のせいにしているように思えてなりません。
 古い会員や役員、会を統べるべき会長が、若いお母さんたちの気持ちはもちろん、地域や行政にも関心や理解がないなどと言うことはないでしょうか?
 障がいのある子どもや家族の将来を見つめ、障がいのない人と同じように普通にあたりまえに幸せな人生が送れるよう、発想の転換をしていきましょう。
 「世代交代を今すぐに」ということも、組織として重要なことなのです。
若い世代の柔らかな頭脳に委ねる手立てを急ぎ講じていきましょう。

理事長 高野淑恵